今朝は同窓会長に参列いただき、第74回創立記念式を挙行いたしました。全校生が制服に身を包みしっかりした態度で式に臨みました。
『覇気』をもって自分を鍛え自分の心に勝とう
本校は昭和22年5月3日(新憲法施行の日)に米沢市立第二中学校として産声をあげました。その当時、旧米沢市には第一中学校と第二中学校の2校しかありませんでした。それから73年間、第二中学校は輝かしい伝統と歴史を刻んできました。学校の歴史は人の歴史です。そこで過ごした人たちの心が学校の歴史となります。
歴史をひも解くとそこには必ず人の思いがあります。今日は、皆さんの先輩が二中生に送った『やらされているのではなく、自分がやるんだ』という言葉についてお話しします。以下の文は平成4年度教育会報「せいせつ」69号に掲載されたものです。
「私は今の校舎のはじめての卒業生でした。今の現在の二中生は恵まれています。でも、君たちは何かを忘れていませんか。それは『やらされているのではなく、自分がやるんだ』という気持ちです。覇気です。つらさの中に楽しさを少しでも見つけることができたら、それは素晴らしく価値のあることだと思います。(中略)キャッチ・ザ・No1を目指す前にまず自分を鍛え、自分の心に勝つことです。」
現在の二中でも生徒会を中心に「あいさつ」と「そうじ」に力を入れています。どちらもはじめはやらされていた感じがあったかもしれません。しかしその思いが「自分がやるんだ」という覇気に変わったときに、初めて自立につながり価値を高めていくのだと思います。このことは「あいさつ」と「そうじ」に限ったことではありません。授業の取り組みも、部活動の取り組みも、日常生活すべてにおいて「自分がやるんだ」という覇気をもって、自立に向けて自分を鍛えましょう。そして、本日74回目の創立記念式を迎えるにあたり、先輩の思いを皆さんと共有し、自立と英知の旗を掲げて輝ける歴史と伝統を紡ぎ続けることを全員で誓いましょう。
校長式辞より