皆さん2021年、あけましておめでとうございます。
コロナ禍にあって、こうして皆さんと再会できたことが一番の喜びです。短い冬休みでしたが、一年のスタートをしっかり切ることができたでしょうか。
さて、1月4日の朝日新聞で「広がる偏見
重なる原発事故」という記事を目にしました。その一部を紹介します。
中国から帰国した人が保育園の見学を拒否されたり、医療従事者の子どもがいじめにあったり…(中略)その時本田さんによみがえったのは、自身が経験した東日本大震災後の出来事だった…(中略)神経をすり減らす毎日に追い打ちをかけたのが、福島県ナンバーの車が県外で嫌がらせを受けたり、避難先で入居を拒まれたりといった出来事を伝えるニュースだった…(中略)ウイルスの広がりで、当時のような差別や偏見が繰り返されてしまう。未知の脅威を前に、誰かを攻撃するのではなく、一人一人が想像力と思いやりを持つ社会になってほしい…(中略)しかし本田さんの懸念は杞憂に終わらなかった…(中略)感染が広がるにつれ、差別や中傷があちこちで始まった。実家周辺でも「東京ナンバーの車が増えてるよ。怖いね」「東京から来た人には会いたくない」といった会話を耳にするように。県外ナンバーの車への嫌がらせを防ぐため、「県外ナンバーですが県内在住です」といった貼り紙やステッカーを、車に掲げる動きが広がった。
今後山形県内、米沢市を含めたいたるところで感染が拡大することと思われます。そんな時でも、二中生の皆さんには誰かを攻撃するのではなく、想像力豊かに思いやりを持って接することができる人であってほしいと願います。
さて、三学期はいよいよ一年間のまとめの学期となります。「終わり良ければ総て良し」といいますが、今までの自分としっかり向き合い、1年生は先輩に、2年生は学校のリーダーに、そして3年生は自分の進路実現に、それぞれの次のステージは違っても、今まで築き上げてきた「二中生のプライド」を胸に、自信をもって突き進んでほしいと思います。2021年がいい年になるよう、今年の目標をしっかり立てて三学期も自己の目標実現に向かって励んでほしいと思います。
(三学期始業式のあいさつより)